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玩具箱
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おもちゃばこ
ふりがな文庫
“
玩具箱
(
おもちゃばこ
)” の例文
まるで百花撩乱のお花畑のような、ペンキ塗りの
玩具箱
(
おもちゃばこ
)
をひっくり返したような、青春の夢のように美しくも目を奪うものであった。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
茶屋の手すりに眺めていた海はどこか見知らぬ顔のように、珍らしいと同時に
無気味
(
ぶきみ
)
だった。——しかし
干潟
(
ひがた
)
に立って見る海は大きい
玩具箱
(
おもちゃばこ
)
と同じことである。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いま水からあげたばかりの
布
(
ぬの
)
を石にたたきつけたように、花と見える
血沫
(
ちしぶき
)
が
四辺
(
あたり
)
に散って、パックリと口を開いた白い斬りあとから、土にまみれる
臓腑
(
ぞうふ
)
が
玩具箱
(
おもちゃばこ
)
をひっくりかえしたよう……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そうして
懸物
(
かけもの
)
の前に
独
(
ひと
)
り
蹲踞
(
うずく
)
まって、黙然と時を過すのを
楽
(
たのしみ
)
とした。今でも
玩具箱
(
おもちゃばこ
)
を
引繰
(
ひっく
)
り返したように色彩の乱調な芝居を見るよりも、自分の気に入った画に対している方が
遥
(
はる
)
かに心持が好い。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わたしたちの
玩具箱
(
おもちゃばこ
)
には、いつも二つも三つもごろごろしていた。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
玩
常用漢字
中学
部首:⽟
8画
具
常用漢字
小3
部首:⼋
8画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“玩具”で始まる語句
玩具
玩具屋
玩具店
玩具問屋
玩具交響曲
玩具品
玩具売
玩具染
玩具棚
玩具人形