“血沫”の読み方と例文
読み方割合
ちしぶき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本所化物屋敷の荒れ庭に、血沫ちしぶきをあげて逆巻さかまく十手の浪と左手の剣風……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いま水からあげたばかりのぬのを石にたたきつけたように、花と見える血沫ちしぶき四辺あたりに散って、パックリと口を開いた白い斬りあとから、土にまみれる臓腑ぞうふ玩具箱おもちゃばこをひっくりかえしたよう……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)