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猿廻
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さるまはし
ふりがな文庫
“
猿廻
(
さるまはし
)” の例文
天成の詩人に向ひて生中の小理窟を指南せむは、
猿廻
(
さるまはし
)
與二郎に聞きかぢりの老莊が教説き聞かせて一時の惑を釀すに同じと。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
堤坊
(
どて
)
の
上
(
うへ
)
のあの
柳
(
やなぎ
)
の
切株
(
きりかぶ
)
に
腰
(
こし
)
をかけて
猿
(
さる
)
のひかへ
綱
(
づな
)
を
握
(
にぎ
)
つたなり、
俯向
(
うつむ
)
いて、
小
(
ちひ
)
さくなつて、
肩
(
かた
)
で
呼吸
(
いき
)
をして
居
(
ゐ
)
たのが
其
(
その
)
猿廻
(
さるまはし
)
のぢいさんであつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ちやうど
市
(
まち
)
の
場末
(
ばすゑ
)
に
住
(
す
)
むでる
日傭取
(
ひようとり
)
、
土方
(
どかた
)
、
人足
(
にんそく
)
、それから、
三味線
(
さみせん
)
を
弾
(
ひ
)
いたり、
太鼓
(
たいこ
)
を
鳴
(
な
)
らして
飴
(
あめ
)
を
売
(
う
)
つたりする
者
(
もの
)
、
越後獅子
(
ゑちごじゝ
)
やら、
猿廻
(
さるまはし
)
やら、
附木
(
つけぎ
)
を
売
(
う
)
る
者
(
もの
)
だの、
唄
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
ふものだの
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの
猿
(
さる
)
—あの
猿
(
さる
)
の
旧
(
もと
)
の
飼主
(
かひぬし
)
であつた—
老父
(
ぢい
)
さんの
猿廻
(
さるまはし
)
だといひます。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“猿廻”で始まる語句
猿廻門途