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燥
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さわ
ふりがな文庫
“
燥
(
さわ
)” の例文
夜半
(
よわ
)
の海鳴りと共に血の
燥
(
さわ
)
ぎの
熄
(
や
)
まない折はあっても、悲しいとか淋しいとか、今の身を観じたことは一度もなかった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
町中に育ったわたくしはこういう賑わいの中へ入ると、自分の家にいるよりも自分の家に居ついた気持になり、
寛
(
くつろ
)
いで
燥
(
さわ
)
ぎ度くて仕方がありません。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
屋根
(
やね
)
をはがれたトタン
板
(
いた
)
と、
屋根板
(
やねいた
)
が、がたん、ばり/\と、
競
(
かけ
)
を
追
(
お
)
つたり、
入
(
い
)
りみだれたり、ぐる/\と、
踊
(
をど
)
り
燥
(
さわ
)
ぐと、
石瓦
(
いしかはら
)
こそ
飛
(
と
)
ばないが、
狼藉
(
らうぜき
)
とした
罐詰
(
くわんづめ
)
のあき
殼
(
がら
)
が、カラカランと
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と心はわくわく
燥
(
さわ
)
ぎ立つが、どういってよいものやら、いって悪いものやら、
黙然
(
もくねん
)
としている人は、いつまでもつれなく機会をつかませてくれない。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まあ/\この子は何をするのかと思ったら、踊りでお
燥
(
さわ
)
ぎかい。楽しい仲じゃないかいなって、ほ、ほ、むこうも蝶ちゃんにとって
万
(
ママ
)
更の相手ではないと見えるね」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
ふたつの腕をつよく
拱
(
く
)
んで、暴風のように
荒
(
あ
)
れ
燥
(
さわ
)
ぐ胸を、締めつけた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
“燥”を含む語句
焦燥
乾燥
燥気
無味乾燥
枯燥
急燥
高燥
燥々
燥立
乾燥無味
燥烈
燥焦
焦燥感
狂燥
空焦燥
遣悶焦燥
燥氣
燥急
焦燥気味
涸燥
...