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熊野権現
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くまのごんげん
ふりがな文庫
“
熊野権現
(
くまのごんげん
)” の例文
平氏の
繁昌
(
はんじょう
)
振りをみて、これは、
熊野権現
(
くまのごんげん
)
のご加護だと誰からとなくいい出した。ところが、この噂の出どころは、実は清盛なのである。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
どんな
合戦
(
かっせん
)
も、一
枚
(
まい
)
の、
熊野権現
(
くまのごんげん
)
の
誓紙
(
せいし
)
で、
矛
(
ほこ
)
を
収
(
おさ
)
めることができた。神をなかだちにして
誓
(
ちか
)
えば、
大坂城
(
おおさかじょう
)
の
濠
(
ほり
)
さえうずめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
康頼 神を
疑
(
うたが
)
ってはいけません。
熊野権現
(
くまのごんげん
)
は
霊験
(
れいげん
)
あらたかな神でございます。これまでかけた
願
(
がん
)
の一つとして
成就
(
じょうじゅ
)
しなかったのはありません。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
それは都の
大臣殿
(
おおいどの
)
から
熊野権現
(
くまのごんげん
)
に奉ったもので、そのころ盗まれた
神宝
(
かんだから
)
の一つであった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
清姫様を
諭
(
さと
)
して言うことには、わしはこれから
熊野権現
(
くまのごんげん
)
へ行く身だから
穢
(
けが
)
れてはならぬ、その代り帰りには、きっとお前の望みを
叶
(
かな
)
えて上げるから、
日数
(
ひかず
)
を数えて待っていて下さいと
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
第一幕と同じさびしき
浜辺
(
はまべ
)
。
熊野権現
(
くまのごんげん
)
の前。横手に
貧
(
まず
)
しき森。その一端に荒き
丸太
(
まるた
)
にてつくれる形ばかりの
鳥居
(
とりい
)
見ゆ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
九鬼右馬允の乗っている大船には、
熊野権現
(
くまのごんげん
)
の
大幟
(
おおのぼり
)
と日の丸がひるがえっていた。名づけて日本丸とよぶそれは、
胴
(
どう
)
の
間
(
ま
)
七間
縦
(
たて
)
十数間という熊野船だった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう五本流せば、
熊野権現
(
くまのごんげん
)
様にたてた
誓
(
ちか
)
いのとおり、千本という数になります。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
“熊野権現”の解説
熊野権現(くまのごんげん、または熊野神〈くまののかみ〉、熊野大神〈くまののおおかみ〉とも)は、熊野三山に祀られる神であり、本地垂迹思想のもとで権現と呼ばれるようになった。熊野神は各地の神社に勧請されており、熊野神を祀る熊野神社・十二所神社は日本全国に約3千社ある。
(出典:Wikipedia)
熊
常用漢字
小4
部首:⽕
14画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
“熊野”で始まる語句
熊野
熊野牛王
熊野詣
熊野田
熊野道
熊野灘
熊野神社
熊野衆
熊野参
熊野鯖