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火酒
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ウォッカ
ふりがな文庫
“
火酒
(
ウォッカ
)” の例文
火酒
(
ウォッカ
)
のように澄みきった大気のなかをうすら寒い日光が白くそそいで、
哈爾賓
(
ハルビン
)
はやはり根気のいい植物のように、じいっと何かを待って展開している。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
二つの銀の盃に、その
火酒
(
ウォッカ
)
はなみなみとつがれた。盃の
縁
(
ふち
)
は、りーんといい音をたてて鳴った。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その声は鈍く乱れしわがれ濁っていて、
火酒
(
ウォッカ
)
や
焼酎
(
しょうちゅう
)
で
喉
(
のど
)
をつぶした老人のような声だった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
あらゆる種類の産地と年代のワインは元より、
火酒
(
ウォッカ
)
、
椰子酒
(
アラック
)
、コニャック、ウイスキイ、ジン、ラム、テキラ——それに、Saki まであった。このサキというのは、酒のことだ。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
ところで、この酒を一杯
献
(
けん
)
じよう。これはこの地方で申す
火酒
(
ウォッカ
)
の一種であって、特別
醸造
(
じょうぞう
)
になるもの、すこぶる
美味
(
びみ
)
じゃ。飲むときは、銀製の深い
盃
(
さかずき
)
で呑めといわれている。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
火酒
(
ウォッカ
)
のように澄み切った空気のなかを、うそ寒い日光が白くそそいで、しっとりと去年からの
塵埃
(
ほこり
)
をかぶった建物と、骨の高い
裸
(
はだ
)
かのどろ柳と、呪文のようなポスタアを貼った広告塔と
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
つぎに運ばれてきた
火酒
(
ウォッカ
)
の
壜
(
びん
)
からは、相手にだけ
奨
(
すす
)
めて、自分は飲む
態
(
ふり
)
に止めておくように、夫人は、眼立たないように注意した。三十分もすると、ギリシャ正教徒の生ける
屍
(
しかばね
)
ができあがった。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
ブラッセルでは最もよく
麦酒
(
ビール
)
を飲み、ストックホルムでは最もよく
火酒
(
ウォッカ
)
を飲み、マドリッドでは最もよくチョコレートを、アムステルダムでは最もよくジン酒を、ロンドンでは最もよく
葡萄酒
(
ぶどうしゅ
)
を
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「ああ、この大使館の
燻製
(
くんせい
)
の
鮭
(
さけ
)
と
火酒
(
ウォッカ
)
にも
飽
(
あ
)
きてしまったわい。もうこれくらい滞在しておけば、王老師の顔も立つことじゃろう。では今のうちに、道具をまとめて、帰るとしようか」
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
主人の留守ちゅうであるが、そのまま帰るわけにもゆかないので、ゆっくりあがって遊んでいくことになった。やがて
晩餐
(
ばんさん
)
が出る。卓上には、美味と
佳酒
(
かしゅ
)
と伯爵夫人の
愛嬌
(
あいきょう
)
とがある。
葡萄
(
ぶどう
)
酒と
火酒
(
ウォッカ
)
だ。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
(あ、
火酒
(
ウォッカ
)
だ!)
太平洋魔城
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“火酒”の意味
《名詞》
ウォッカなどのアルコール度数の高い蒸留酒。
(出典:Wiktionary)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火事