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火打
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ひうち
ふりがな文庫
“
火打
(
ひうち
)” の例文
命はおんおば上のおおせを思い出して、急いで、例の袋のひもをといてご
覧
(
らん
)
になりますと、中には
火打
(
ひうち
)
がはいっておりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
村中へ知らせず
日暮
(
ひぐれ
)
て立出させし所に
猿島
(
さるしま
)
河原迄
到
(
いた
)
り
火打
(
ひうち
)
道具を
失念
(
しつねん
)
致したるを心付昌次郎は
取
(
とり
)
に
立戻
(
たちもど
)
る時私しは又
宅
(
たく
)
にて心付子供等が
後
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこで欺かれたとお知りになつて、叔母樣のヤマト姫の命のお授けになつた嚢の口を解いてあけて御覽になりましたところ、その中に
火打
(
ひうち
)
がありました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
真正面より斬りかゝる。その時、和尚の手中の
火打
(
ひうち
)
種子島
(
たねがしま
)
、パチリと音せしのみにて轟薬発せず。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
カチッ……と奥で
火打
(
ひうち
)
が鳴ったのはその時で、いつか、
暖簾
(
のれん
)
の内は外より早く日が暮れている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
六郎の家来の一人は、
火打
(
ひうち
)
を出してこつこつ打ちはじめた。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
命はそれで、急いでお
宝物
(
たからもの
)
の
御剣
(
みつるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
いて、あたりの草をどんどんおなぎ払いになり、今の
火打
(
ひうち
)
でもって、その草へ向かい火をつけて、あべこべに向こうへ向かってお焼きたてになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
河原に待せ其身は取て返しける時に昌次郎夫婦は出立の
後
(
あと
)
に
火打
(
ひうち
)
が
殘
(
のこ
)
つて有る故急ぎ忘れしと見えたり
屆
(
とゞ
)
け
呉
(
くれ
)
んと親の上臺は後より
携
(
たづさへ
)
て
馳
(
はせ
)
たりしが昌次郎とは
往違
(
ゆきちが
)
ひに成たり偖又
譚
(
はなし
)
替
(
かは
)
つて此猿島河原は膝丈の水成しが一人の雲助
若
(
わか
)
き女を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこで、釘勘は
火打
(
ひうち
)
を
磨
(
す
)
る。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
火打
(
ひうち
)
合戦
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“火打”で始まる語句
火打石
火打箱
火打鎌
火打坂
火打城
火打山
火打鉄
火打鐵
火打石袋
火打道具