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濡髪
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ぬれがみ
ふりがな文庫
“
濡髪
(
ぬれがみ
)” の例文
旧字:
濡髮
濡髪
(
ぬれがみ
)
をかぶつて
私
(
わたし
)
の
頬
(
ほゝ
)
ん
処
(
とこ
)
へくつゝいたから、
唯
(
たゞ
)
縋
(
すが
)
り
着
(
つ
)
いてじつと
眼
(
め
)
を
眠
(
ねむ
)
つた[「眠つた」に「ママ」の注記]
覚
(
おぼえ
)
がある。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
肩に垂れた
濡髪
(
ぬれがみ
)
からも、また、茂みを吹く風のように、
衣摺
(
きぬず
)
れの音でも立てそうな体毛からも、それはまたとない、不思議な炎が燃え上がっているのだ——緑色の髪の毛。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
濡髪
(
ぬれがみ
)
のほつれへ手をやりながらいうと、小姓の蘭丸は、うしろへすり寄って
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旋風器
(
せんぷうき
)
の起す風はわが髪の
雫
(
しづく
)
たるる
濡髪
(
ぬれがみ
)
となるをすら救はず
候
(
さふら
)
へば、その
音
(
おと
)
の頭に響く
音
(
おと
)
の
愈
(
いよ/\
)
疎
(
うと
)
ましく覚え、それも
止
(
と
)
め
候
(
さふら
)
うては身は
唯
(
たゞ
)
𤍠湯の中にあると思はばよからんと心を定め申し
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
濡髪
(
ぬれがみ
)
長き
海藻
(
かいそう
)
や、珊瑚、
海胆
(
うに
)
、
苔
(
こけ
)
までも
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
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濡髪
(
ぬれがみ
)
のなまめかしさに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
なれがにほひの
濡髪
(
ぬれがみ
)
に。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
濡
漢検準1級
部首:⽔
17画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
“濡”で始まる語句
濡
濡衣
濡縁
濡手拭
濡色
濡鼠
濡羽
濡々
濡手
濡須