“濟度(さいど)” の例文
新字:済度
搖(ゆす)りだの騙(かたり)だのとは云つしやる昆虫(むしけら)迄も殺さぬを殺生戒(せつしやうかい)とは申さずや罪なき一人の百姓を打擲(たゝか)んとは出家に似氣(にげ)なき成れ方お釋迦樣は親を殺(ころ)し主(しう)を殺す五逆(ぎやく)の罪人(ざいにん)でも濟度(さいど)なさるゝに此御寺を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ずらりと女學生(ぢよがくせい)たちを從(したが)へて、頬(ほゝ)と頤(あご)をだぶ/″\、白髮(しらが)の渦(うづまき)を卷(ま)かせて、恁(か)う反身(そりみ)に出(で)て來(き)た所(ところ)が、何(なん)ですかね私(わたし)には、彼處(あすこ)に居(ゐ)る、其(そ)の狂人(きちがひ)を、救助船(たすけぶね)で濟度(さいど)に顯(あらは)れたやうに見(み)えたんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)