じゅん)” の例文
桂枝けいしのもとには草しょうぜず、麻黄まこうの茎には雪積らず、これにじゅんじて、注意しながら山を廻っておると、自然に薬が知れてくる」
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
正規の師範しはん出ではなく、女学校出のじゅん教員(今では助教じょきょうというのだろうか)のことを、口のわるい大人おとなたちが、半人前などというのをまねて、じぶんたちも
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
天狗てんぐ本来ほんらい中性ちゅうせいではありますが、しかし性質せいしつからいえば、非常ひじょうおとこらしく武張ぶばったのと、また非常ひじょうおんならしくさしいのとの区別くべつがあり、ばけ姿すがたもそれにじゅんじて、あるいおとこになったり
関というじゅん教員は、にこにこと気がおけぬようなところがあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)