ゆう)” の例文
そこで大きなおかまにいっぱいおかして、金仏かなぶつさまをほうりみました。するともなく、おゆうがぐらぐらにたぎってきて
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「つめたいのより熱いおゆうで絞った方がええことおへんか」
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
久「へい、お嬢様は何処どちらのおゆういらっしゃいます」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「松はおゆうへ行って未だ帰って来ないの。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「房ちゃん、大手のおゆうへ行きましょう」
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこでおじいさんとおばあさんは、あわてておゆうをわかして、あかちゃんにおゆうをつかわせて、あたたか着物きものの中にくるんで、かわいがってそだてました。
瓜子姫子 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)