浪打際なみうちぎは)” の例文
浪打際なみうちぎは——日は時として長くはやく進みて後、かの浪のかなたにて萬人よろづのひとの目にかくる——よりいと遠くはあらぬあたりに 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浪打際なみうちぎは綿わたをばつかねたやうなしろなみ波頭なみがしらあわてて、どうとせては、ざつと、おうやうに、重々おも/\しう、ひるがへると、ひた/\と押寄おしよせるがごとくにる。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まちはなれてから浪打際なみうちぎはまで、およそ二百もあつたはずなのが、白砂しらすなあし踏掛ふみかけたとおもふと、爪先つまさきつめたなみのさきにれたので、晝間ひるまてつなべ煮上にあげたやうなすなが、みなずぶ/″\にれて
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)