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はふてい
『どうだ、
何とも
言葉が
出ないだらう』と
云つて
王樣は、
微笑みながら
法廷を
見廻されました。
法廷は
森としました。
『
其の
福鼠を
彩色れ』と
女王樣が
金切聲で
叫ばれました。『
其の
福鼠を
斬れ!
其の
福鼠を
法廷から
逐ひ
出せ!それ、
抑えよ!そら
抓ろ!
其の
髯を
引ッ
張れ』
『
第四十二
條。その
身長一
哩より
高き
者は
法廷を
去るべし』とお
讀みになりました。