治脩公ちしうこう)” の例文
治脩公ちしうこうこれを御覽ごらんじ、おもはず莞爾につこと、打笑うちゑたまふ。とき炊烟すゐえん數千流すうせんりう爾時そのときこう左右さいうかへり
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これより旬日じゆんじつまへまでは、前田まへだ加賀守かがのかみ治脩公ちしうこう毎朝まいてうかゝすことなくあさひ禮拜らいはいなしたまふに、たゞ寂寞せきばくたるはかしたに、金城きんじやう蒼生たみみなねむりて、彌望びばう極顧きよくこ活色くわつしよくなく、したちか鍛冶屋かぢやにて
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)