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毘沙門堂
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びしゃもんどう
ふりがな文庫
“
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)” の例文
なぜなれば、信貴山
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の陣所では、いぜん武士を
募
(
つの
)
り、軍の装備も解かず、戦気烈々であると一般にいわれているからだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の法印明禅は、参議成頼卿の子息で、顕密の棟梁山門の英傑とうたわれた人であるが、道心うちに催し隠遁のおもいが深かった。
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
東曲輪の大きさは、二十四間に六十間で、三つのうちで最も小さく、中曲輪は信玄の居所、築山泉水
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
など多少風致を備えていた。西曲輪は
姫嬪
(
きひん
)
の
住坊
(
すまい
)
、人質曲輪とも呼ばれていた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
第二の高時、第三の高時、総じて、不逞なる仮面の敵を、
誅罰
(
ちゅうばつ
)
しきらぬうちは、この
信貴山
(
しぎさん
)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の軍はめったに解くわけにはゆかぬ
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここは城中の
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
とよぶ一閣である。堂作りの建物であるが、信玄の居室、書院、評議の間、使者の間など
悉
(
ことごと
)
く備わっている。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
勝頼も、その日は、兵馬の事を廃して、
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
のうちに
慎
(
つつし
)
み、眼に新緑を見ず、耳に
老鶯
(
ろうおう
)
を聞かないこと三日にわたっていた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
当然、率先して、父君のこの還幸をお迎えに出ていなければならないはずの大塔ノ宮が、
信貴山
(
しぎさん
)
の
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
から降りても来ないことだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
城館
(
しろたち
)
のうちに
一宇
(
いちう
)
の
伽藍
(
がらん
)
がある。
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
といって、信玄入道の禅室でもあり、政務所でもあり、時には軍議の場所ともなった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
へ行く中門まで表の武士が附いて来る。そこから奥の武士へ引き継がれて、彼は、信玄の身近へ歩いて行った。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の下まで彼は曳きずられて行った。泣きもしないので法師たちの気はよけい
折檻
(
せっかん
)
に駆られた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人間が最も敏に知る
血臭
(
ちくさ
)
いものが、墨のように、何処とはなくサッと流れた。
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
からすぐ上の峰道には、一つの柵がある。麓の沙汰人が、交代で山番に来ていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして、正成が、いちど千早へ引きあげて行くまでには、
信貴山
(
しぎさん
)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
にある大塔ノ宮へも、洛中の
千種忠顕
(
ちぐさただあき
)
へも、使いをたてて、つぶさにここの
戦捷
(
せんしょう
)
を報告していた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人は去って、
人気
(
ひとけ
)
ない
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
は、風に光る金壁と、しずかな
蝉
(
せみ
)
の
声
(
こえ
)
だけになった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城園
(
じょうえん
)
の奥に、
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
があった。ふたりは、月もる濡れ縁に腰かけて、天下の人物を論じ、
時雲
(
じうん
)
を語りあい、また若い生命をこの
秋
(
とき
)
にうけた身を祝福しあって、夜の
更
(
ふ
)
くるのもわすれていた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『いずれ又会おう。急用のできた場合は、
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の例の
額堂
(
がくどう
)
、あそこの北の柱へ、釘で目印をつけておく。
書物
(
かきもの
)
は、その額堂の
絵馬
(
えま
)
のどれかの裏へ隠しておくから、時々、柱の目印を見に来てくれ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毘沙門堂
(
びしゃもんどう
)
の本堂に、俗の男がぽつねんと坐らせられていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“毘沙門堂”の解説
毘沙門堂(びしゃもんどう)は、京都市山科区にある天台宗の寺院。山号は護法山。本尊は毘沙門天。正式名は護法山安国院出雲寺。天台宗京都五門跡の一つであり、山科毘沙門堂、毘沙門堂門跡とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
毘
漢検準1級
部首:⽐
9画
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“毘沙門堂”で始まる語句
毘沙門堂上
毘沙門堂主