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業苦
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ごうく
ふりがな文庫
“
業苦
(
ごうく
)” の例文
上
(
かみ
)
、天理にさからい、
下
(
しも
)
、父のおしえを聞かずでは、生きているほど、親の
業苦
(
ごうく
)
を深くする
不肖
(
ふしょう
)
な者となりましょう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは
甥
(
おい
)
を遠矢にかけて、その女房を奪ったとやら申す
報
(
むくい
)
から、左の膝頭にその甥の顔をした、不思議な
瘡
(
かさ
)
が現われて、昼も夜も骨を
刻
(
けず
)
るような
業苦
(
ごうく
)
に悩んで居りましたが
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
世の中は
艱難
(
かんなん
)
の待合室であり、人間は胎内より
業苦
(
ごうく
)
を負って生れるという、されば人生は風雪を冒して
嶮難
(
けんなん
)
悪路を往くが如く、二十四時寸刻の油断もならぬ酷薄苛烈なものである
評釈勘忍記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
煩悩
(
ぼんのう
)
の
炎
(
ほむら
)
、その中での
業苦
(
ごうく
)
遁
(
のが
)
れ難い人間の三界
住居
(
ずまい
)
。——それが仏典でいう「火宅」と彼は承知している。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
惰力
(
だりょく
)
の法則はいつのまにか苦痛という意識さえ奪ってしまった。彼は毎日無感激にこの退屈そのものに似た断崖の下を歩いている。地獄の
業苦
(
ごうく
)
を受くることは必ずしも我々の悲劇ではない。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
生死即涅槃
(
しょうじそくねはん
)
と云い、
煩悩即菩提
(
ぼんのうそくぼだい
)
と云うは、悉く
己
(
おの
)
が身の
仏性
(
ぶっしょう
)
を観ずると云う
意
(
こころ
)
じゃ。己が肉身は、三身即一の
本覚如来
(
ほんがくにょらい
)
、煩悩
業苦
(
ごうく
)
の三道は、
法身般若外脱
(
ほっしんはんにゃげだつ
)
の三徳、
娑婆
(
しゃば
)
世界は
常寂光土
(
じょうじゃつこうど
)
にひとしい。
道祖問答
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“業苦”の意味
《名詞》
前世で行った悪業の報いにより現世で受ける苦しみ。
(出典:Wiktionary)
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“業”で始まる語句
業
業腹
業平
業物
業火
業病
業平橋
業因
業々
業突張