“ごうく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
業苦75.0%
獒狗12.5%
豪狗12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはおいを遠矢にかけて、その女房を奪ったとやら申すむくいから、左の膝頭にその甥の顔をした、不思議なかさが現われて、昼も夜も骨をけずるような業苦ごうくに悩んで居りましたが
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると渺々びょうびょうたる平原の尽くる下より、眼にあまる獒狗ごうくむれが、なまぐさき風を横にり縦に裂いて、四つ足の銃丸を一度に打ち出したように飛んで来た。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もはや身を守り得ないほど死にひんしてはいるがまだ苦痛を感ずるくらいの命はある病める牡牛おうしを、初めて引き裂きかけた豪狗ごうくの喜びである。