“楊貴妃（やうきひ）” の例文
○再（ふたゝび）按（あんずる）に、小野の小町は羽州（うしう）の郡司（ぐんじ）小野の良実（よしざね）の女（むすめ）なり、楊貴妃（やうきひ）は蜀州（しよくしう）の司戸（しこ）元玉が女（むすめ）なり、和漢倶（とも）に北国の田舎娘世に美人の名をつたふ。
北越雪譜：06 北越雪譜二編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)
後宮（こうきゆう）の佳麗（かれい）三千人と云ふと、おれは何時（いつ）もお前たちが、重なり合つた楼閣の中に、巣を食つた所を想像する。そら、西施（せいし）が芋（いも）の皮を噛（か）じつてゐると、楊貴妃（やうきひ）は一生懸命に車をまはしてゐるぢやないか。
動物園 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
他へ縁付（えんづけ）ざる中は迎（むか）へ難し殊に我等未だ三十にも足ざれば急ぐにも及ばずとて請引（うけひか）ざるにぞ當時の若者には珍敷（めづらしき）人也（なり）と一家中譽（ほめ）ざる者は無りける又妹お花と云は當年十六歳にて容顏（ようがん）の美麗（びれい）なるは我朝の小町唐土（もろこし）の楊貴妃（やうきひ）を
大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)
あなたの美（うつ）くしい楊貴妃（やうきひ）ゆゑに、梅蘭芳（メイランフワン）
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) ／ 与謝野晶子(著)
○再（ふたゝび）按（あんずる）に、小野の小町は羽州（うしう）の郡司（ぐんじ）小野の良実（よしざね）の女（むすめ）なり、楊貴妃（やうきひ）は蜀州（しよくしう）の司戸（しこ）元玉が女（むすめ）なり、和漢倶（とも）に北国の田舎娘世に美人の名をつたふ。
北越雪譜：03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)
楊貴妃（やうきひ）の酔（ゑ）つた目附（めつき）に変つて行（ゆ）く。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) ／ 与謝野晶子(著)
あなたの楊貴妃（やうきひ）も酔（ゑ）つてゐる
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) ／ 与謝野晶子(著)