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桜湯
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さくらゆ
ふりがな文庫
“
桜湯
(
さくらゆ
)” の例文
夏の下町の
風情
(
ふぜい
)
は大川から、夕風が
上潮
(
あげしお
)
と一緒に押上げてくる。洗髪、
素足
(
すあし
)
、
盆提灯
(
ぼんちょうちん
)
、
涼台
(
すずみだい
)
、
桜湯
(
さくらゆ
)
——お邸方や
大店
(
おおだな
)
の歴々には味えない町つづきの、星空の下での懇親会だ。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
次郎左衛門は店さきの
床几
(
しょうぎ
)
に腰をおろして、花暖簾を軽くなぶる夜風に吹かれていた。彼は女中が汲んで来た
桜湯
(
さくらゆ
)
をうまそうに一杯飲んで、ゆったりした態度で往来の人を眺めていた。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
アコ長ととど助が二階で風に吹かれながら
桜湯
(
さくらゆ
)
を飲んでいると、すぐ後から、濡れた身体へ半纒をひっかけながらあがって来た三十二三の職人体の男。おずおずしながら顎十郎の前に膝をつき
顎十郎捕物帳:24 蠑螈
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
おせんの
桜湯
(
さくらゆ
)
飲
(
の
)
むよりも、
帯紐
(
おびひも
)
解
(
と
)
いた
玉
(
たま
)
の
肌
(
はだ
)
が
見
(
み
)
たかァござんせんかとの、
思
(
おも
)
いがけない
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いて、あとはまったく
有頂天
(
うちょうてん
)
、どこだどこだと
訪
(
たず
)
ねるまでもなく、二
分
(
ぶ
)
の
礼
(
れい
)
と着ていた
羽織
(
はおり
)
を
渡
(
わた
)
して
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
“桜湯”の解説
桜湯(さくらゆ)とは、塩漬けにしたサクラの花を湯に入れた日本の飲料である。
(出典:Wikipedia)
桜
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“桜”で始まる語句
桜
桜花
桜桃
桜草
桜田門
桜井
桜痴
桜実
桜田
桜山