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桐胴
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きりどう
ふりがな文庫
“
桐胴
(
きりどう
)” の例文
綺麗に
均
(
なら
)
された
桐胴
(
きりどう
)
の火鉢の白い灰が、底冷えのきびしい明け方ちかくの夜気に
蒼白
(
あおざ
)
めて、酒のさめかけた二人の顔には、深い疲労と、興奮の色が見えていた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
丸い
桐胴
(
きりどう
)
の火鉢の向うから私と一緒に御覧になるのが何よりのお楽しみのように見えました。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そう?——寒いのね」うやうやしく座ぶとんをすすむる
婢
(
おんな
)
をちょっと顧みて、浪子のそば近くすわりつ。
桐胴
(
きりどう
)
の
火鉢
(
ひばち
)
に
指環
(
ゆびわ
)
の宝石きらきらと輝く手をかざしつつ、桜色ににおえる
頬
(
ほお
)
を
押
(
おさ
)
う。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
八
疊
(
でう
)
の
座敷
(
ざしき
)
に六
枚
(
まい
)
屏風
(
びやうぶ
)
たてゝ、お
枕
(
まくら
)
もとには
桐胴
(
きりどう
)
の
火鉢
(
ひばち
)
にお
煎茶
(
せんちや
)
の
道具
(
だうぐ
)
、
烟草盆
(
たばこぼん
)
は
紫檀
(
したん
)
にて
朱羅宇
(
しゆらう
)
の
烟管
(
きせる
)
そのさま
可笑
(
をか
)
しく、
枕
(
まくら
)
ぶとんの
派手摸樣
(
はでもやう
)
より
枕
(
まくら
)
の
總
(
ふさ
)
の
紅
(
くれな
)
ひも
常
(
つね
)
の
好
(
この
)
みの
大方
(
おほかた
)
に
顯
(
あら
)
はれて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
桐
漢検準1級
部首:⽊
10画
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
“桐”で始まる語句
桐
桐油
桐壺
桐生
桐油紙
桐紋
桐畑
桐一葉
桐野利秋
桐油合羽