栃木とちぎ)” の例文
中村君が二十七で、候補者中、最年少、栃木とちぎ村太郎さんをロボットの選挙事務長にして、勝則が采配振っとるらしい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
真岡木綿もうかもめん」は有名でしたが、もう全くすたれました。同じ栃木県の鹿沼かぬま栃木とちぎあたりは麻の栽培が盛でありますが、材料を出すにとどまって織物は作られておりません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
四、五日前、栃木とちぎあたりの峠で豪雨にあい、それから後、少しからだが気懶けだるい。風邪気かぜけなどというものは知らなかったが——なんとなくこよいは夜露がものいのである。藁屋わらやの下でもよい。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杉戸屋すぎとやとみ右衞門儀六月廿六日あさ卯刻むつどき幸手宿我が家出立致し下總葛飾郡藤田村名主儀左衞門方へとまり廿七日朝卯刻すぎ出立致し下野しもつけ都賀郡つがごほり栃木とちぎ中町なかまち油屋徳右衞門方へとまり廿八日同所に逗留とうりう廿九日ひる巳刻よつどき過栃木中町を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
去月下旬用向ありて隣村りんそんへ參りて途中に於て取落とりおとせしに相違さうゐなく其上私し儀は六月二十六日出立しゆつたつ仕つり古河のざい藤田村儀左衞門方へ一ぱく致し二十七日は栃木とちぎ町油屋徳右衞門の方にまかあり私し在所より十二里餘の場所なる故小篠堤にて平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天に不思議の風雲ふううん有り人に不時のわざはひありとはむべなるかなこゝに杉戸屋富右衞門は去六月廿六日ひる立にして商用の爲め栃木とちぎ町より藤田古河邊こがへんへ到り暫く逗留とうりうなし七月四日晝前に我が家へ歸りければ女房おみねは出迎ひ先御無事にと打喜うちよろこして又旦那には村中の大變を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)