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果
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くだもの
ふりがな文庫
“
果
(
くだもの
)” の例文
さも手が
懈
(
だる
)
いと云ふ風に、持つてゐた
果
(
くだもの
)
を
剥
(
む
)
く小刀を、Wの上に冠のある印の附いた
杯
(
さかづき
)
の縁まで上げて一度ちいんと叩いた。
祭日
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
お
負
(
まけ
)
にそれを
洒々落々
(
しゃしゃらくらく
)
たる態度で遣って
除
(
の
)
ける。ある時ポルジイはプリュウンという
果
(
くだもの
)
の干したのをぶら下げていた。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
魚蝋
(
ぎよらふ
)
の烟を風のまにまに吹き
靡
(
なび
)
かせて、前に木机を据ゑ、そが上に
月桂
(
ラウレオ
)
の青枝もて編みたる籠に
貨物
(
しろもの
)
を載せたるを飾りたるは、肉
鬻
(
ひさ
)
ぐ男、
果
(
くだもの
)
賣る女などなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それにトマトや西瓜や、人の目をひく色濃い夏の
果
(
くだもの
)
は大方
場退
(
ばひ
)
けになつて、淡々しい秋の果がボツ/\ならべられてある。水に流された
梨子
(
なし
)
を大山に盛つて附木の札を立ててあつた。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
その表現は或る意味に於て実社会と直接交渉が無いのでありますから
咎
(
とが
)
むべきではありませぬが、その他の人々は遺憾ながら知恵の
果
(
くだもの
)
を盗み過ぎて食傷した猿と評する外ありませぬ。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
子供は楽しげに
粔籹
(
おこしごめ
)
やら、
乾
(
ほ
)
した
果
(
くだもの
)
やらを食べはじめた。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この分けかたは、既に我空想を
喚
(
よ
)
び起して、これを讀まんの願は、我心に溢れたり。されどダンテは禁斷の
果
(
くだもの
)
なり。その味は、
竊
(
ぬす
)
むにあらでは知るに由なし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“果”を含む語句
効果
結果
果物
無花果
果實
因果
果実
相果
效果
果然
果報
朽果
果敢
果合
仏果
成果
倦果
無花果樹
其果
苹果
...