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げっしゃ
「
僕の
月謝や……また、どこかへ
帽子をなくしたときには、お
母さんは、
自分の
着物を
売って、
買ってくださいました。」と、
答えました。
その
晩のことです。
二郎ちゃんは、
月謝のお
金を
使ってしまって、どういっておわびをしていいかと
苦しんでいました。ちょうどそのとき
このとき、
二郎ちゃんが、ポケットに
手を
入れると、
昨日お
母さんが、
明日の
朝忘れるといけないとていいって、お
渡しになった
月謝が
入っていました。
「お
礼に
上がりました。きょうは
二郎ちゃんに、うちの
子供がたいへんお
世話になりまして。」と、おじさんは、お
礼をいって、
月謝の
金を
返しにきてくだされたのです。