ひい)” の例文
本當ほんたうにおめえてえなもなねえよ、けえときから毎晩まいばん酩酊よつぱらつちや後夜ごやとりでもかまあねえうまひいけえつちやれるほどたゝいて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一旦五六岳ごろうだけ辺から胴を波の中に没してしまったが、やがて立山となって首を躍出している、と見るとき、海の底から煥発かんぱつした朱樺色しゅかばいろの火が、一文字をひいて走った。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)