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暴風
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はやて
ふりがな文庫
“
暴風
(
はやて
)” の例文
その方にチラリと眼を奪われた瞬間に、虚空を
劈
(
つんざ
)
く非常汽笛と、大地を震撼する真黒い音響とが、私の一尺横を
暴風
(
はやて
)
のように通過した。
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
是
(
これ
)
東南
寸雪
(
すんせつ
)
の国の事也、北方
丈雪
(
ぢやうせつ
)
の国我が越後の雪
深
(
ふかき
)
ところの雪吹は雪中の
暴風
(
はやて
)
雪を
巻騰
(
まきあぐる
)
飇
(
つぢかぜ
)
也。雪中第一の
難義
(
なんぎ
)
これがために死する人年々也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『鮒ですよ。
鱮
(
たなご
)
は小さくて相手に足りないし、
沙魚
(
はぜ
)
も好いですが、
暴風
(
はやて
)
が怖いので……。』と、三種を挙げて答へぬ。
元日の釣
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
乗合
(
のりあい
)
に
話好
(
はなしずき
)
の
爺様
(
じいさん
)
が
居
(
い
)
て、それが言ッたよ。上手な船頭は手先で
漕
(
こ
)
ぐ。
巧者
(
こうしゃ
)
なのは眼で
漕
(
こ
)
ぐ。それが名人となると、
肚
(
はら
)
で
漕
(
こ
)
ぐッ。これは
大
(
おお
)
いにそうだろう。沖で
暴風
(
はやて
)
でも
吃
(
く
)
ッた時には、一寸先は闇だ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まぼろしは
暴風
(
はやて
)
めく
秋の瞳
(新字旧仮名)
/
八木重吉
(著)
▼ もっと見る
此時はかならず
暴風
(
はやて
)
力をそへて粉に
砕
(
くだき
)
たる
沙礫
(
こじやり
)
のごとき雪を
飛
(
とば
)
せ、白日も
暗夜
(
あんや
)
の如くその
慄
(
おそろ
)
しき事
筆帋
(
ひつし
)
に
尽
(
つく
)
しがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此時はかならず
暴風
(
はやて
)
雪を
吹
(
ふ
)
きちらし、
凍雲
(
とううん
)
空
(
そら
)
に
布
(
しき
)
て
白昼
(
はくちう
)
も
立地
(
たちどころ
)
に
暗夜
(
あんや
)
となる事
雪頽
(
なだれ
)
におなじ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“暴風”の意味
《名詞》
暴 風(ぼうふう)
激しく吹く風。
風力階級11の風。
(出典:Wiktionary)
暴
常用漢字
小5
部首:⽇
15画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“暴風”で始まる語句
暴風雨
暴風報
暴風雨計
暴風雨模樣