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断念
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だんねん
ふりがな文庫
“
断念
(
だんねん
)” の例文
旧字:
斷念
彼は、山を下りることを朝まで
断念
(
だんねん
)
するしかないと思った。むりをして下りれば、足をふみすべらして谷底へ落ちるおそれがある。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だが、どうしたのかいっこうにつれない、一時間ばかりたっても、一
尾
(
び
)
の小魚さえかからない。ドノバンは
断念
(
だんねん
)
してさおをあげた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
その
消息
(
しょうそく
)
が
得
(
え
)
られなかったので、やむをえず
伊那丸
(
いなまる
)
とのやくそくもあるので、いちじ
断念
(
だんねん
)
して、
参会
(
さんかい
)
したのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これで、今べつに改まって御沙汰はなくても、伊豆伍の油御用は永続的なものとなり、従って、筆幸としては痛い釘を一本刺された形で、スッカリ
断念
(
だんねん
)
しなければならなかった。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
はとの
仲間入
(
なかまい
)
りすることは
断念
(
だんねん
)
しましたが、
都
(
みやこ
)
の
空
(
そら
)
は
煙
(
けむり
)
でいつも
濁
(
にご
)
っていて、それに、
餌
(
え
)
を
探
(
さが
)
すようなごみためがいたって
少
(
すく
)
ないので、そこにいる
間
(
あいだ
)
は
餓
(
う
)
えを
忍
(
しの
)
んでいなければなりませんでした。
馬を殺したからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
その証拠には、先生は、その声がすると、急に次郎を机から引きはなすことを
断念
(
だんねん
)
し、その代りに、机もろ共、次郎をうしろから抱きかかえて、廊下に出し、戸をびしゃりと閉めてしまったのである。
次郎物語:03 第三部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それにもかかわらず、蜂谷艇長はじめ四人の乗組員の決心は固く、この探険を
断念
(
だんねん
)
はしなかったのである。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ゆうべぼくはなぜか
寝苦
(
ねぐる
)
しくってしかたがなかった、ぼくは千を数えた、だがまだねむれない。ぼくはとうとう寝ることを
断念
(
だんねん
)
した、外の夜気にでもあたってみようと、そっと
寝床
(
ねどこ
)
をぬけだした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「ふーむ、ではいよいよ
人穴攻
(
ひとあなぜ
)
めは
断念
(
だんねん
)
でござるか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「うむ。ざんねんながら
断念
(
だんねん
)
のほかない」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“断”で始まる語句
断
断崖
断乎
断末魔
断然
断食
断片
断々
断腸
断間