文机ふづくゑ)” の例文
平常つね部屋へやりかゝる文机ふづくゑ湖月抄こげつせうこてふのまき果敢はかなくめてまたおもひそふ一睡いつすゐゆめ夕日ゆふひかたぶくまどすだれかぜにあほれるおとさびし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
塵ひとつ月に留めじと思ふなり黝朱うるみぬりさや文机ふづくゑ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
みてはしりがきうるはしく四書五經ししよごけい角々かど/″\しきはわざとさけて伊勢源氏いせげんじのなつかしきやまとぶみ明暮あけくれ文机ふづくゑのほとりをはなさず
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
塵ひとつ月に留めじと思ふなり黝朱うるみぬりさや文机ふづくゑ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)