“湖月抄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こげつしょう50.0%
こげつせう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御出発なさる時に『湖月抄こげつしょう』と本間ほんけんの琴とを買っていただきましたから、「もう十分ですのに」とは申しましたが、若い時ですからやはり喜びました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
お兄様が洋行をなさる時、女学校入学前の私に置土産おきみやげとして下すった『湖月抄こげつしょう』は、近年あまり使わなかったので、きりの本箱一つに工合よく納めてあったのを、そのまま出しました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
平常つね部屋へやりかゝる文机ふづくゑ湖月抄こげつせうこてふのまき果敢はかなくめてまたおもひそふ一睡いつすゐゆめ夕日ゆふひかたぶくまどすだれかぜにあほれるおとさびし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)