“本間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんま53.3%
ほんけん33.3%
このま6.7%
ほんげん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉さんがおいいやすのが本間ほんまに違いおへんやろ。自分も好きで世話になってる旦那があるのやったら、あんなものやおへん。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
御出発なさる時に湖月抄と本間ほんけんの琴とを買つていたゞきましたから、「もう十分ですのに」とは申しましたが、若い時ですからやはり喜びました。
兄の帰朝 (新字旧仮名) / 小金井喜美子(著)
晴れんとて本間このまあかれる夕立に降りつぐ蝉のむら時雨かな
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
朱の塗縁ぬりぶちに吉野杉の骨の、がっしりした本間ほんげん襖で、刷毛はけを持って向いあうだけでも気持がひきしまり、いかにも「仕事をする」という、こころよい昂奮こうふんが全身に感じられるようであった。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)