“ほんま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
本間32.0%
本当16.0%
本真16.0%
本馬16.0%
真実16.0%
奔馬4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醜い三沢の付添いは「本間ほんまに器量のいものは徳やな」と云った風の、自分達には変に響く言葉を使って、二人を笑わせた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「本当の本当ほんまのって僕あ、嫁が貰いたくって仕方がないんだ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蝶子は白粉気おしろいけもなく、髪もバサバサで、着物はくたびれていた。そんなところを同情しての言葉だったかも知らぬが、蝶子は本真ほんまのことと思いたかった。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
本馬ほんま六十三文、軽尻からじり四十文、人足四十二文、これは馬籠から隣宿美濃みの落合おちあいまでの駄賃だちんとして、半蔵が毎日のように問屋場の前で聞く声である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『これで安心致しました。真実ほんまにどうなつてはるのやろと心配したことでありませんでしたけれど。』
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ヒヨイと見ると、成程奔馬ほんまはもうお濠の崖へ乘出さうとしてゐるではありませんか。