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本真
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ほんま
ふりがな文庫
“
本真
(
ほんま
)” の例文
ナニイ……サイエン? サイエンが
本真
(
ほんま
)
チウのか……馬鹿あ。ヘゲタレエ。スの字が附くと附かぬだけの違いじゃないか。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
蝶子は
白粉気
(
おしろいけ
)
もなく、髪もバサバサで、着物はくたびれていた。そんなところを同情しての言葉だったかも知らぬが、蝶子は
本真
(
ほんま
)
のことと思いたかった。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「輝雄ちゃんその友達に見られて、
真
(
ま
)
っ
赧
(
か
)
な顔して、困った困った云うねん。何でか云うたら、こいさんと一緒やったら、あれ僕の叔母さんや云うたかて
本真
(
ほんま
)
にせえへん、………」
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「西へ行く日の、
果
(
はて
)
は東か。それは
本真
(
ほんま
)
か。
東
(
ひがし
)
出る日の、
御里
(
おさと
)
は西か。それも本真か。身は波の上。
戢枕
(
かじまくら
)
。流せ流せ」と
囃
(
はや
)
している。
舳
(
へさき
)
へ行って見たら、水夫が大勢寄って、太い
帆綱
(
ほづな
)
を
手繰
(
たぐ
)
っていた。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
剃刀屋で
三月
(
みつき
)
ほど辛抱したが、やがて、主人と
喧嘩
(
けんか
)
して
癪
(
しゃく
)
やからとて店を休み休みし出したが、蝶子はその口実を
本真
(
ほんま
)
だと思い、朝おこしたりしなくなり、ずるずるべったり店をやめてしまった。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
いつまでもお前にヤトナさせとくのも可哀想や。それで蝶子、
明日
(
あした
)
家の使の者が来よったら、別れまっさときっぱり言うて欲しいんや。
本真
(
ほんま
)
の気持で言うのやないねんぜ。しし、芝居や。芝居や。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町