“軽尻”のいろいろな読み方と例文
旧字:輕尻
読み方割合
からじり60.0%
からしり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本馬ほんま六十三文、軽尻からじり四十文、人足四十二文、これは馬籠から隣宿美濃みの落合おちあいまでの駄賃だちんとして、半蔵が毎日のように問屋場の前で聞く声である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
各駅の人馬賃銭が六倍半にも高くなったその年の暮れあたりから見ると、二人の青年時代には駅と駅との間を通う本馬ほんま五十五文、軽尻からじり三十六文、人足二十八文と言ったところだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ふとわたしが、ふた言みこと挨拶をかへすと、この気ばやな軽尻からしりの客は、気恥かしさうに首を縮めたと思ふと、日のあたる街筋のかたへ、つういと、消えた。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
軽尻からしりの性根を雨に洗つてゆかう
(新字旧仮名) / 高祖保(著)