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ほんま
ふりがな文庫
“
本間
(
ほんま
)” の例文
姉さんがおいいやすのが
本間
(
ほんま
)
に違いおへんやろ。自分も好きで世話になってる旦那があるのやったら、あんなものやおへん。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
醜い三沢の付添いは「
本間
(
ほんま
)
に器量の
好
(
え
)
いものは徳やな」と云った風の、自分達には変に響く言葉を使って、二人を笑わせた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二つのコップを囲んでは、鼻眼鏡をかけた老紳士と、大学の制服を着た
本間
(
ほんま
)
さんとが、また前のように腰を下している。
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また山形県
酒田
(
さかた
)
の富豪
本間
(
ほんま
)
氏がその子弟の教育を小学程度に
止
(
とど
)
めてそれ以上を学ばしめざるのみか、氏一家の反対に由って今なお中学の設置を酒田町に見ざる類の
婦人と思想
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
陸軍大将
(
りくぐんたいしょう
)
になった
本間
(
ほんま
)
さんなんか三人
扶持
(
ぶち
)
の
足軽
(
あしがる
)
だった。実業界ではばをきかしている
綾部
(
あやべ
)
さんがせいぜい五十石さ。
溝口
(
みぞぐち
)
の
叔母
(
おば
)
さんのところが七十石。おまえのお
母
(
かあ
)
さんの里が百石
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
本間
(
ほんま
)
一門の名家が
邸
(
やしき
)
を構えているのもこの町であります。有名な
庄内米
(
しょうないまい
)
のことは他の本が語るでありましょう。ここは船の
出入
(
ではいり
)
が多かったため、昔は
船箪笥
(
ふなだんす
)
を作った所として名がありました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
……うたがや、どっちでも疑えますけど、姉さんが泣き泣きいうのをみると、やっぱり貰われたのが
本間
(
ほんま
)
どすやろ。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
幼稚園にはいっていた僕はほとんど
誰
(
だれ
)
にもいじめられなかった。もっとも
本間
(
ほんま
)
の徳ちゃんにはたびたび泣かされたものである。しかしそれは
喧嘩
(
けんか
)
の上だった。
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
海一つ
向
(
むこう
)
へ渡ると日の目が多い、暖かじゃ。それに酒が甘くて金が落ちている。土一升に金一升……うそじゃ無い、
本間
(
ほんま
)
の話じゃ。手を振るのは聞きとも無いと云うのか。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは自分より二三年前に、大学の史学科を卒業した
本間
(
ほんま
)
さんの話である。本間さんが維新史に関する、二三興味ある論文の著者だと云う事は、知っている人も多いであろう。
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そりゃ
本間
(
ほんま
)
どす」と女主人は
真面目
(
まじめ
)
な顔になって
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
“本間”の意味
《名詞》
曲尺六尺の長さ。
楽器の標準的な長さ。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“本間”で始まる語句
本間七郎
本間良太
本間孫四郎