散込ちりこ)” の例文
おや/\裏庭うらにはえのき大木たいぼく散込ちりこむにしてはかぜもないがと、おもふと、はじめは臆病おくびやう障子しやうじけなかつたのが、いま薄氣味惡うすきみわるくなつてこまぬいて、おもはずくら天井てんじやうあふいでみゝました。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
千筋ちすぢみだるゝみづとゝもにはだへくだけて、花片はなびら散込ちりこむやうな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)