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撞木杖
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しゅもくづえ
ふりがな文庫
“
撞木杖
(
しゅもくづえ
)” の例文
もとは
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を突いて歩いていたんだが、この槍を貰ってから、撞木杖をよしてこれを突いて調子を取って歩くと、並みの人よりは早く歩けるくれえだ
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
すると、家の中から、それはそれは年をとったおばあさんが、
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
にすがって、出てきました。おばあさんは、大きな日よけ帽子をかぶっていました。
雪の女王:――七つのお話からできている物語――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
清七の作ってくれた
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を腋の下にかって、土間の中をゆっくりと、一歩ずつ拾うようにあるくのである。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
運動場の四壁のうちに閉じこめられてるのだ!
戦
(
おのの
)
く心の粗野な誇らかな
律動
(
リズム
)
も、高拍子の
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
によりかかり跛を引きながら、お人よしのくだらぬ道を安心して進んでゆく
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クール・デ・ミラクル(訳者注 昔乞食や浮浪人らの集まっていたパリーの一部)の
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
にすがって、
棍棒
(
こんぼう
)
に変わり得る撞木杖にすがって歩いている。自ら
無宿者
(
やどなし
)
と称している。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
いつでも用心深く身体に当てた
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
をたよりに難儀しながら歩いていき、何かいおうとするときには、ほとんどいつでも立ちどまって、つれの者たちを自分の身のまわりに集めた父
変身
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
赤い三角型の
頭巾
(
ずきん
)
を冠って、黒い長い外套を羽織った鼻の高い老婆がタッタ一人、
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を突いて立ち
佇
(
とど
)
まっているが、如何にも手柄顔に
火刑柱
(
ひあぶりばしら
)
の三人の苦悶を、貴人に指し示しつつ
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「おい杖を持て来い。」「どの杖をナ。」「どの杖ててまさかもう
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
なんかはつきやしないヨ。どれでもいいステッキサ。暫く振りで薩摩下駄を
穿
(
は
)
くんだが、非常に
穿
(
は
)
き心地がいい。 ...
初夢
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
片腕が肘から切られてい、片足が膝から切られているので、左の脇の下に
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を挟み、満足の右の手に竹の杖を持った、盲目の
乞食
(
こじき
)
が藪の横に、乱れた髪を顔にかけ、
妖怪
(
もののけ
)
のように立っていた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
天狗の
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
といった形に見える、柱が一本。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を左の脇の下にあてがって、頭には
竹笠
(
たけがさ
)
を
被
(
かぶ
)
って、身には
盲目縞
(
めくらじま
)
の
筒袖
(
つつそで
)
の
袷
(
あわせ
)
一枚ひっかけたきりで、風呂敷包を一つ首ねっこに
結
(
ゆわ
)
いつけて
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
丁の字形に、頭に横木のある
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
で、きれいに磨きがかけてあった。だめだめ、そんな物を見せてくれちゃあ困るよ、と与平が手を振り、栄二は茶碗と
箸
(
はし
)
を置いた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
すると、その家のなかから、
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
にすがった、たいそう年とったおばあさんが出てきました。おばあさんは、目のさめるようにきれいな花をかいた、大きな夏ぼうしをかぶっていました。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
にて打ちこわそうよ。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
米友の
敏捷
(
びんしょう
)
な性質は変ることはなく、かえって他の一本の足の精力が、他の一本へ集まって来たかと思われるほどで、
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を上手に使ってピョンピョン飛んで歩くと
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おれにはこの
撞木杖
(
しゅもくづえ
)
を突く権利なんかないんだ。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
撞
漢検準1級
部首:⼿
15画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“撞木”で始まる語句
撞木
撞木町
撞木刀
撞木形
撞木擦
撞木橋
撞木返
撞木鮫
撞木野郎