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揉上
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もみあ
ふりがな文庫
“
揉上
(
もみあ
)” の例文
並んだ小屋は軒別に、声を振立て、手足を
揉上
(
もみあ
)
げ、躍りかかって、大砲の音で色花火を
撒散
(
まきち
)
らすがごとき鳴物まじりに人を呼ぶのに。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
云うかと見ると、博士は
揉上
(
もみあ
)
げのところを指でつまんで、まるで顔の皮を剥ぎでもするように、いきなりメリメリと引きむしり始めた。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
萬歳
(
ばんざい
)
は
難有
(
ありがた
)
いが、
鬼
(
おに
)
とも
組
(
く
)
まんず
荒男
(
あらくれをとこ
)
が、
前後左右
(
ぜんごさゆう
)
からヤンヤヤンヤと
揉上
(
もみあ
)
げるので、
其
(
その
)
苦
(
くる
)
しさ、
私
(
わたくし
)
は
呼吸
(
いき
)
が
止
(
と
)
まるかと
思
(
おも
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雪よりも白い
領
(
えり
)
の美くしさ。ぽうッとしかも
白粉
(
しろこ
)
を吹いたような
耳朶
(
みみたぶ
)
の愛らしさ。匂うがごとき
揉上
(
もみあ
)
げは
充血
(
あか
)
くなッた頬に乱れかかッている。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
揉上
(
もみあ
)
げの心持ち長い女の顔はぽきぽきしていた。
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しの
頭髪
(
あたま
)
に、白い
櫛
(
くし
)
を
揷
(
さ
)
して、
黒繻子
(
くろじゅす
)
の帯をしめていたが、笹村のそこへ突っ立った姿を見ると、
笑顔
(
えがお
)
で少し
前
(
すす
)
み出て叮寧に両手を
支
(
つ
)
いた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“揉”で始まる語句
揉
揉手
揉合
揉込
揉烏帽子
揉事
揉消
揉立
揉潰
揉療治