オソ)” の例文
万葉集巻十四の二首の東歌「にほとりの葛飾早稲をにへすとも、そのカナしきを、に立てめやも」「そや。此屋の戸オソぶる。にふなみに、我がをやりてイハふ此戸を」
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そや。このオソぶる。新嘗ニフナミに、我がりて、イハふ此戸を(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
現実に、古代の村人は、此まれびとの来つて、屋の戸をオソぶるおとづれを聞いた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
……処女のすや板戸を オソぶらひ、我が立たせれば、ヒコづらひ、我が立たせれば 青山に鵺は鳴き、さ野つ鳥雉はとよむ。にはつどりカケは鳴く。ウレタくも鳴くなる鳥か。此鳥も、うち病めこせね。
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ダレぞ。此家の戸オソぶる。新嘗ニフナミに我がをやりて、斎ふ此戸を(巻十四)
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
タレぞ。此家のオソふる。にふなみに、我がりて、イハふ此戸を
古代の人々は、屋の戸を神のオソぶるおとづれと聞いた。
此家のオソぶる。新嘗ニフナミに我がをやりて、イハふ此戸を
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)