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手細工
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てざいく
ふりがな文庫
“
手細工
(
てざいく
)” の例文
お
天守
(
てんしゆ
)
の
下
(
した
)
へも
穴
(
あな
)
が
徹
(
とほ
)
つて、お
城
(
しろ
)
の
抜道
(
ぬけみち
)
ぢや
言
(
い
)
ふ
不思議
(
ふしぎ
)
な
沼
(
ぬま
)
での、……
私
(
わし
)
が
祖父殿
(
おんぢいどん
)
が
手細工
(
てざいく
)
の
船
(
ふね
)
で、
殿様
(
とのさま
)
の
妾
(
めかけ
)
を
焼
(
や
)
いたと
言
(
い
)
つけ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最後の日の朝、洗面所を見詰めて物思いにふけっていたというが、生前抱月氏は
手細工
(
てざいく
)
の好きな人で、一、二枚の板ぎれをもてば何かしら大工仕事をはじめて得意でいた。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
椿岳は着物ばかりでなく、そこらで売ってる
仕入物
(
しいれもの
)
が何でも嫌いで皆
手細工
(
てざいく
)
であった。
紙入
(
かみいれ
)
や銭入も決して袋物屋の
出来合
(
できあい
)
を使わないで、
手近
(
てぢか
)
にあり合せた袋で間に合わしていた。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
夫婦
暮
(
ぐら
)
しなれば
格別
(
かくべつ
)
、もしも三、五人の子供または老親あれば、
歳入
(
さいにゅう
)
を以て衣食を給するに
足
(
た
)
らず。故に
家内
(
かない
)
力役
(
りきえき
)
に
堪
(
たう
)
る者は男女を問わず、或は
手細工
(
てざいく
)
或は
紡績
(
ぼうせき
)
等の
稼
(
かせぎ
)
を以て
辛
(
かろ
)
うじて
生計
(
せいけい
)
を
為
(
な
)
すのみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
手細工
(
てざいく
)
に造つた花と
云
(
い
)
はうか。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“手細工”の意味
《名詞》
手先でする細工。手工。
自分でする細工。
(出典:Wiktionary)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“手細”で始まる語句
手細