トップ
>
手々
>
てんで
ふりがな文庫
“
手々
(
てんで
)” の例文
それらの人は、どこかこの近辺の温泉場へでも遊びに行って来たものらしく、汽車が動きだしてからも、
手々
(
てんで
)
にそんな話に
耽
(
ふけ
)
っていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
古
(
ふる
)
び
錆
(
さ
)
びついたる
戟共
(
ほこども
)
を
同
(
おな
)
じく
年老
(
としお
)
いたる
手々
(
てんで
)
に
把
(
と
)
り、
汝等
(
なんぢら
)
が
心
(
こゝろ
)
に
錆
(
さ
)
びつきし
意趣
(
いしゅ
)
の
中裁
(
ちゅうさい
)
に
力
(
ちから
)
を
費
(
つひや
)
す。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
母屋では、
最早
(
もう
)
仕度が出来たと見え、棺が縁の方に
舁
(
か
)
き出された。柿の木の下では、寝た者も起き、総立になった。
手々
(
てんで
)
に白張提灯を持ったり、紙の
幟
(
はた
)
を握ったり、
炬火
(
たいまつ
)
をとったりした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と妻が
曰
(
い
)
う。ペンを
擱
(
さしお
)
いて、取あえず一
碗
(
わん
)
を
傾
(
かたむ
)
ける。
銀瓶
(
ぎんびん
)
と云う処だが、やはり
例
(
れい
)
の
鉄瓶
(
てつびん
)
だ。其れでも何となく
茶味
(
ちゃみ
)
が
軟
(
やわら
)
かい。
手々
(
てんで
)
に焼栗を
剥
(
む
)
きつゝ、障子をあけてやゝしばし外を眺める。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
々
3画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭