こほ)” の例文
新字:
こほしくに痛きわが身ぞ。いちじろく身にしみとほり、むらぎもの心くだけて、死なむ命、俄かになりぬ……」
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
印南野いなびぬも ぎがてにおもへれば、こゝろこほしき加古かこしま
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こほしかる晝は待てどもうつ鐘のまたわづらはし人にこそよれ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
があれば うらこほしけむ
山ゆけばしみみにこほし日のさして黒木に萌ゆる色のやさしさ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
さにづらふ 君が御言みことと 玉梓たまづさの 使も來ねば 思ひやむ わが身一つぞ ちはやぶる 神にもなおほせ 卜部うらべせ 龜もな燒きそ こほしくに いたきわが身ぞ いちじろく 身にしみとほり むらぎもの 心くだけて 死なむ命 俄かになりぬ いまさらに 君か
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
かなし母この母へば、赤石の硯の海のふかさこほしも。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
こほし、まかりゆかずば
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ただこほし、ははの國
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)