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情人
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おとこ
ふりがな文庫
“
情人
(
おとこ
)” の例文
お鳥は
冷
(
ひや
)
っこい台所の板敷きに、
脹
(
ふく
)
ら
脛
(
はぎ
)
のだぶだぶした脚を投げ出して、また浅草で関係していた
情人
(
おとこ
)
のことを言いだした。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
達次郎
(
たつじろう
)
——それが房枝の若い
情人
(
おとこ
)
の名前だったのだが、この男も、どうしたのか、今夜は店先へも顔を出さなかった。
銀座幽霊
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
これも我には
心易
(
こゝろやす
)
だての我儘と
自惚
(
うぬぼれ
)
が
嵩
(
こう
)
じていましたから、
情人
(
おとこ
)
の為に嫌われると気の
注
(
つ
)
きませんで持ったもの。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
情人
(
おとこ
)
があったとて、わしのきらわれたという、証拠にはならぬ。話の腰を折るなら、もうやめじゃ。」
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
情人
(
おとこ
)
はあった。楽しかった人と、悲しかった人と——けれど、モルガンのような親切な男は、ない。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
彼は
情人
(
おとこ
)
の不実を言い立て、巧みに偽った手紙の紙片を見せて、彼女には一人の競争者があり、彼女は男から欺かれたのであるということを、ついにその不幸な女に信じさせてしまった。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
伊之吉という可愛い
情人
(
おとこ
)
があって、写真まで取かわせてある、その写真は
延喜棚
(
えんぎだな
)
にかざって顔を見ていぬときは、何事をおいても時分時になると
屹度
(
きっと
)
蔭膳
(
かげぜん
)
をすえ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
芸人を買おうと
情人
(
おとこ
)
を
拵
(
こしら
)
えようとお前の腕ですることなら、
些
(
ちっ
)
とも
介意
(
かま
)
やしないなんて、そこは自分にも覚えがあるもんだから、お察しがいいと見えて、よくそう言いましたよ。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そのうちに、おばばがその
情人
(
おとこ
)
の子をはらんだて。が、これはなんでもない。ただ、驚いたのは、その子を生むと、まもなく、おばばの
行
(
ゆ
)
き
方
(
かた
)
が、わからなくなって、しもうた事じゃ。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただ彼女のみがその
情人
(
おとこ
)
の罪証を
挙
(
あ
)
げることができ、自白によって彼を破滅せしむることができるのであった。彼女は否認した。いかに尋問されても、彼女はかたく否認して動かなかった。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
其の心の
中
(
うち
)
を推量致すと小主水も可愛そうになって堪りません、命までもと
入揚
(
いりあ
)
げております
情人
(
おとこ
)
は二階を
堰
(
せ
)
かれて仕舞い、厭な客に身請されねばならぬのでげすから
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その前には、
沙金
(
しゃきん
)
でさえ、あたかも何物かを待ち受けるように、息を凝らしながら、養父の顔を、——そうしてまた
情人
(
おとこ
)
の顔を、目もはなさず見つめている。が、彼はまだ、口を開かない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
女の若い
情人
(
おとこ
)
は、そのころ勧工場のなかへ店を出していた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“情人”の意味
《名詞》
情人 (じょうじん, じょうにん)
意中の人、恋人。
情夫。情婦。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死
情無