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心地
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きもち
ふりがな文庫
“
心地
(
きもち
)” の例文
径は
直
(
す
)
ぐ
渓間
(
たにま
)
の方へ低まって往った。丹治は眼を渓の下の方にやろうとした。赤い
靄
(
もや
)
が眼の前を飛ぶような
心地
(
きもち
)
がした。
怪人の眼
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
色々考えると
厭悪
(
いや
)
な
心地
(
きもち
)
がして来た。貧乏には慣れてるがお源も未だ泥棒には慣れない。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
階段
(
はしご
)
も
轟
(
とどろ
)
と上る足音障子の外に絶えて、「ああいい
心地
(
きもち
)
!」と入り来る先刻の
壮夫
(
わかもの
)
。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
すると
忽
(
たちま
)
ち
愛
(
あい
)
ちやんは
妙
(
めう
)
な
心地
(
きもち
)
がして
來
(
き
)
たので、
何
(
ど
)
うしたことかと
甚
(
はなは
)
だ
不審
(
ふしん
)
に
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ますと、
復
(
ま
)
たもや
段々
(
だん/\
)
大
(
おほ
)
きくなり
初
(
はじ
)
めました、
愛
(
あい
)
ちやんは
最初
(
さいしよ
)
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて
法廷
(
ほふてい
)
を
出
(
で
)
やうとしましたが
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
捕卒の一人は
後退
(
しりごみ
)
する彭を判官の前へ引き据えた。彭はどんな目にあわされることかと思って生きた
心地
(
きもち
)
がしなかった。
荷花公主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
南は賤しい農民の女と結婚するのは困ると思ったが、女の
心地
(
きもち
)
を
硬
(
こわ
)
ばらしては面白くないので、頷いて見せた。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
主人は急いで
箒
(
ほうき
)
を持って室の中を掃いた。南は主人が自分を尊敬してくれるので悪い
心地
(
きもち
)
はしなかった。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
杜陽は紅い霞に包まれているような
心地
(
きもち
)
になっていた。その杜陽の眼に結婚の祝いにくる数十軒の親類の人達が映ったが、皆金のある身分のある人ばかりのようであった。
陳宝祠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「まいりますがね、お媽さんの
心地
(
きもち
)
は、何ともありませんか」
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“心地”で始まる語句
心地好
心地快
心地悪
心地惡
心地観経