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御落胤
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ごらくいん
ふりがな文庫
“
御落胤
(
ごらくいん
)” の例文
いわゆる
御落胤
(
ごらくいん
)
とでもいったようなものなんですかな。ほれほれ御覧なさい。
血統
(
ちすじ
)
は争われないもので、三白眼でこっちを睨んでいます
顎十郎捕物帳:10 野伏大名
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
致す事なかれ
無禮
(
ぶれい
)
は許す
傍
(
そば
)
近
(
ちか
)
く參るべし我は
忝
(
かたじ
)
けなくも當將軍家
吉宗公
(
よしむねこう
)
の
御落胤
(
ごらくいん
)
なり當山中に赤川大膳といふ
器量
(
きりやう
)
勝
(
すぐ
)
れの浪人の有るよしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
恐れ多くも
公方
(
くぼう
)
様の
御落胤
(
ごらくいん
)
という天一坊が数人の主だった者と共に江戸表に参ろうという噂が早くも聞えたのでございました。
殺された天一坊
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
ただ、
義経
(
よしつね
)
と
鉄木真
(
てむじん
)
とを同一人にしたり、秀吉を
御落胤
(
ごらくいん
)
にしたりする、無邪気な
田舎翁
(
でんしゃおう
)
の一人だったのである。
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下唇を噛みながら首を
捻
(
ひね
)
った、「——おれにゃあまるでちんぷんかんだ、その話が本当だとすると、まるでおれが大名の
御落胤
(
ごらくいん
)
かなんぞのように聞えるぜ」
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
「
御落胤
(
ごらくいん
)
と称して、確かな証拠品も所持致す
由
(
よし
)
、今、
御上
(
おかみ
)
へ、
御覚
(
おおぼえ
)
が御座りますか、と聞くと——」
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
尤
(
もっと
)
もそこは女だけに、将軍家の
御落胤
(
ごらくいん
)
というほどの大きな触れ込みをしないで、男の天一坊ほどの評判にはなりませんでしたが、小さい女天一坊は幾らもありましたよ。
半七捕物帳:26 女行者
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
取
(
とら
)
ず
聢
(
しか
)
と
返答
(
へんたふ
)
致すべしとさも
横柄
(
わうへい
)
に
述
(
のべ
)
けるに兩人再び驚きしが大膳は聲を
勵
(
はげま
)
し汝天下の
御落胤
(
ごらくいん
)
などとあられもなき
僞
(
いつは
)
りを述べ我々を
欺
(
あざ
)
むき此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
も
伴
(
ともな
)
ひ奉つれり依て
御生長
(
ごせいちやう
)
の土地は美濃國にて候
此度
(
このたび
)
受戒
(
じゆかい
)
得道
(
とくだう
)
なし奉つり常樂院の
後住
(
ごぢう
)
にも
直
(
なほ
)
し申べくと存じ候得ども
正
(
まさ
)
しく當將軍の
御落胤
(
ごらくいん
)
たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
胤
漢検準1級
部首:⾁
9画
“御落”で始まる語句
御落去
御落手
御落胆
御落膽
御落飾