“御落去”の読み方と例文
読み方割合
ごらっきょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主上には叡山えいざん御落去ごらっきょあるぞ! ——と声大きく触れ出された瞬間からの光景といってはもうかたな騒ぎではない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「このさい、さながら御落去ごらっきょのようでは、いやがうえ、士気を沮喪そそうさせましょう」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、このたびのことは、後醍醐のきみの、御意ぎょいのままに出たことで、以後の責任はわれらにはない。一に自然のうんであり御落去ごらっきょであり、憂いは憂いだが、また、吉事きちじともいえるだろう
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)