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御禊
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みそぎ
ふりがな文庫
“
御禊
(
みそぎ
)” の例文
源氏に
御禊
(
みそぎ
)
の日の車の場所争いを詳しく告げた人があったので、源氏は
御息所
(
みやすどころ
)
に同情して葵夫人の態度を飽き足らず思った。
源氏物語:09 葵
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
修験者のいる所は本社の右手の高い森の中で、そこまではまだ八町ほどある、そこへ行くまでに大師堂を左にと下れば
御禊
(
みそぎ
)
の滝があるのであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
かれ建内の宿禰の命、その
太子
(
ひつぎのみこ
)
を
率
(
ゐ
)
まつりて、
御禊
(
みそぎ
)
一
せむとして、淡海また若狹の國を
經歴
(
めぐ
)
りたまふ時に、
高志
(
こし
)
の
前
(
みちのくち
)
の
角鹿
(
つぬが
)
二
に、假宮を造りてませまつりき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
答『
池
(
いけ
)
は一
種
(
しゅ
)
の
行場
(
ぎょうば
)
じゃ。
人間界
(
にんげんかい
)
の
御禊
(
みそぎ
)
と
同
(
おな
)
じく、
水
(
みず
)
で
浄
(
きよ
)
められる
意味
(
いみ
)
にもなって
居
(
い
)
るのでナ……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御禊
(
みそぎ
)
の式もまだまったく終わっていなかったが人々は立ち騒いだ。
肱笠雨
(
ひじがさあめ
)
というものらしくにわか雨が降ってきてこの上もなくあわただしい。
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
▼ もっと見る
「昨夜、人知れず、
御禊
(
みそぎ
)
の滝で水を浴びた女をつれて来い……その女が竜神村の
禍
(
わざわ
)
いじゃ、その女をつれて来い」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「今日です、お試みなさいませ。不幸な目にあっている者が
御禊
(
みそぎ
)
をすれば必ず効果があるといわれる日でございます」
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
強
(
た
)
ってあなた様があれへお越しになりたいと
思召
(
おぼしめ
)
すなら、これから少し参りますると、
御禊
(
みそぎ
)
の滝というのがございます、その滝壺で
水垢離
(
みずごり
)
をおとりになって
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「この
御禊
(
みそぎ
)
を神は(恋せじとみたらし川にせし
御禊
(
みそぎ
)
神は受けずもなりにけるかな)お受けになりませんそうですね」
源氏物語:20 朝顔
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
明日は
賀茂
(
かも
)
の斎院の
御禊
(
みそぎ
)
のある日で、御
姉妹
(
きょうだい
)
の斎院のために儀装車に乗せてお出しになる十二人の女房があって、その選にあたった若い女房とか、童女とかが、縫い物をしたり
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
十六日に桂川で斎宮の
御禊
(
みそぎ
)
の式があった。常例以上はなやかにそれらの式も行なわれたのである。
長奉送使
(
ちょうぶそうし
)
、その他官庁から参列させる高官も勢名のある人たちばかりを選んであった。
源氏物語:10 榊
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
それでにわかに
供廻
(
ともまわ
)
りを作らせて、葵夫人は
御禊
(
みそぎ
)
の行列の物見車の人となったのである。
邸
(
やしき
)
を出たのはずっと朝もおそくなってからだった。この一行はそれほどたいそうにも見せないふうで出た。
源氏物語:09 葵
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
その中に昔の斎院の
御禊
(
みそぎ
)
の日に大将の仮の随身になって従って出た
蔵人
(
くろうど
)
を兼ねた
右近衛将曹
(
うこんえしょうそう
)
は、当然今年は上がるはずの位階も進められず、蔵人所の出仕は止められ、官を奪われてしまったので
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
御禊
(
みそぎ
)
の日の屈辱感から燃え立った恨みは自分でももう抑制のできない火になってしまったと思っている御息所は、ちょっとでも眠ると見る夢は、姫君らしい人が美しい姿ですわっている所へ行って
源氏物語:09 葵
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
庭の
桂
(
かつら
)
の木の若葉がたてるにおいにも若い女房たちは、宮の御在職中の加茂の院の祭りのころのことを恋しがった。源氏から、神の
御禊
(
みそぎ
)
の日もただ今はお静かでしょうという
挨拶
(
あいさつ
)
を持った使いが来た。
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
かけきやは川瀬の波もたちかへり君が
御禊
(
みそぎ
)
の
藤
(
ふぢ
)
のやつれを
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
禊
漢検1級
部首:⽰
14画
“御禊”で始まる語句
御禊場
御禊川