御仕置おしおき)” の例文
一めいわくつかまつるはにがにがしき御仕置おしおきにて、さんざんしほうけごんご道断なり。六月の日てりには七貧乏をかかげはちを
偶然大金を拾ひ候ばかりに人殺ひとごろしの大罪を犯す身となりはて候上は、最早や如何ほど後悔致候ても及びもつかぬ仕儀しぎにて、今は自首致して御仕置おしおきを受け申すべきか。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
兄きは叩き放し村方おかまいの御仕置おしおきでえすけんど、叩きは二百が三百だろうと兄きも覚悟しております。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
持て父富右衞門儀を御助おたすけ下されて私しめを名代に御仕置おしおき願ひ上奉つると只管ひたすら申立て止ざれば大岡殿成程なるほど一通りは道理もつともの願ひ聞屆けてもつかはさんがしかしながら爰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『申し開きござりませぬ。かみに対し奉り、重々の不届き、唯々恐れ入ってござりまする。この上は、御仕置おしおきおおせつけたまわるよりほかに、お詫のことばもござりませぬ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御用聞が盜賊に十手を取られては、御上の御仕置おしおきを待つより外に方法はなかつたのです。
せんと妻を奉公にいだし夫より不※ふと出來心にて質屋しちや夜盜よたうに入りし事あらはれ既に御仕置おしおきにも極まる由夫故御慈悲願おじひねがひをせんと存ずる處に又吉原より女郎初瀬留吉之助殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申すやと有しかば雲源うんげんまつたいつはりは申上ず私し盜賊たうぞくまぎれ之なく候御仕置おしおき仰付おほせつけらるべしと云に大岡殿おほをかどのいや彼の吉三郎は其方と兄弟にあらずや人相にんさう恰好かつかう音聲おんせいまでもよく似たりなんぢおとゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)