“おしおき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
処刑57.6%
處刑13.6%
御仕置9.1%
御處刑6.1%
御処刑4.5%
御所刑3.0%
御刑罪1.5%
御刑罰1.5%
死刑1.5%
罪科1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だがね、親分。処刑おしおきの話ばかりしていると、あの佐七が怒りましたよ。——人の手錠を眺めながら、そんな話をするのは殺生だって」
どんな處刑おしおきでも受けますが、その代り、遊び人風情に女出入りで眼玉を射られた大村兵庫も何とかして貰ひませう——とね、斯う申上げる積りで。
偶然大金を拾ひ候ばかりに人殺ひとごろしの大罪を犯す身となりはて候上は、最早や如何ほど後悔致候ても及びもつかぬ仕儀しぎにて、今は自首致して御仕置おしおきを受け申すべきか。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
笹野新三郎も躍起やくきとなりますが、御處刑おしおきを覺悟で口をつぐんでゐるのは、全く何うしようもなかつたのでした。
『ヘイ、その使に来たんですから、何遍でも話します。——実は、和尚鉄が、これを打ち明けて、あなたに頼むのも、何うやら今度は御処刑おしおき獄門ごくもんと極りそうなんで』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「伜が下手人でないとわかれば、私はもう何んにも隱すところはありません。さア、繩を打つて引立てゝ下さい、私はどんな御所刑おしおきを受けても、決して、決して怨みはしません」
率八の話を綜合そうごうしてみると、それは尾州家の若殿徳川万太郎が秘持していた「御刑罪おしおきばてれん口書くちがき」の綴文とじものに相違ない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、金吾が取返してくると言って出た、かの洞白の面箱と、その底に秘めておいた「御刑罪おしおきばてれん口書くちがき」の綴文とじものの行方も、何とも気がかりでならない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川万太郎が名古屋城で手に入れた「御刑罰おしおきばてれん口書くちがき
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死刑おしおきになりましたの」
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
どんな重い罪科おしおきになつてもちつとも不満はありません。けれども私以外の多数の人々です。この人達は私共とは何の関係もありません。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)