御処刑おしおき)” の例文
旧字:御處刑
長「其の事を申しますと両親の恥になりますから、何と仰しゃっても申上げる事は出来ません……何卒どうぞ只人を殺しましたかど御処刑おしおきをお願い申します」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『ヘイ、その使に来たんですから、何遍でも話します。——実は、和尚鉄が、これを打ち明けて、あなたに頼むのも、何うやら今度は御処刑おしおき獄門ごくもんと極りそうなんで』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしもとより重い御処刑おしおきになるのを覚悟で、お訴え申しましたので、又此の儘生延びては天道様てんとうさまへ済みません、現在親を殺して気違だと云われるを幸いに
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
田宮坊太郎の講釈を聞いてから急に敵が討ちたくなったから、お祖父じいさんひまを取っておくんなせえと云うと、此の老爺じいさんが今の世の中には敵討はえ事だ、其様そんな事をするとわれ御処刑おしおきを受ける
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)