御一處ごいつしよ)” の例文
ひと奧樣おくさまたまわたしにはお兄樣にいさまとお前樣まへさまばかりがたよりなれど、れよりもわたしはお前樣まへさまきにて、何卒どうぞいつまでもいまとほ御一處ごいつしよりたければ、成長おほきくなりておやしき出來できとき
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とりかへには寫眞しやしんをくれとねだる、此次このつぎ土曜日どようびくだされば御一處ごいつしよにうつしませうとてかへりかゝるきやくのみはめもせず、うしろにまはりて羽織はをりをきせながら、今日けふ失禮しつれいいたしました
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)