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得脱
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とくだつ
ふりがな文庫
“
得脱
(
とくだつ
)” の例文
兎も角もそのお住の
得脱
(
とくだつ
)
成仏
(
じょうぶつ
)
するように、仏事供養を営むが可かろうという事に一決して、一同その墓所へ参詣し、
懇切
(
ねんごろ
)
に回向した。
お住の霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
どれでも勝手に
箸
(
はし
)
をつけてくれい。
粥
(
かゆ
)
ばかり
啜
(
すす
)
っていさえすれば、
得脱
(
とくだつ
)
するように考えるのは、沙門にあり勝ちの
不量見
(
ふりょうけん
)
じゃ。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
永光寺の開山(名をきゝもらせり)
血脉
(
けちみやく
)
をかの
淵
(
ふち
)
にしづめて
化度
(
けど
)
し玉ひしゆゑ悪竜
得脱
(
とくだつ
)
なし、その礼とてかの
墓石
(
はかいし
)
を
淵
(
ふち
)
にいだして
死期
(
しき
)
を
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
藤沢寺
(
とうたくじ
)
の
遊行上人
(
ゆぎょうしょうにん
)
か
祐天和尚
(
ゆうてんおしょう
)
でも
弘法大師
(
こうぼうだいし
)
でも有難い坊さんを大勢頼んで来て、大法事か何かして、花魁が成仏
得脱
(
とくだつ
)
さえすれば、貴方の御病気は癒るんですぜ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
のち人蟒老いて死せんとする時、
仏
(
ぶつ
)
、
舎利弗
(
しゃりほつ
)
して往き勧めて
得脱
(
とくだつ
)
せしむ。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
「うんや、ここいらを
歩行
(
ある
)
くのに
怨霊
(
おんりょう
)
を
得脱
(
とくだつ
)
させそうな
頼母
(
たのも
)
しい道徳は一人も居ねえ。それに一しきり一しきりひッそりすらあ、またその時の寂しさというものは、まるで時雨が
留
(
や
)
むようだ。」
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
永光寺の開山(名をきゝもらせり)
血脉
(
けちみやく
)
をかの
淵
(
ふち
)
にしづめて
化度
(
けど
)
し玉ひしゆゑ悪竜
得脱
(
とくだつ
)
なし、その礼とてかの
墓石
(
はかいし
)
を
淵
(
ふち
)
にいだして
死期
(
しき
)
を
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
修行
(
しゆぎやう
)
の淺い我々でござれば、果して
奇特
(
きどく
)
の有る無しはお受合ひ申されぬが、兎も角も一心を凝らして
得脱
(
とくだつ
)
の祈祷をつかまつると致しませう。」
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
累が淵へ
莚
(
むしろ
)
を敷いて
鉦
(
かね
)
を叩いて念仏供養を致した、其の
功力
(
くりき
)
に
依
(
よ
)
って累が成仏
得脱
(
とくだつ
)
したと云う、累が死んで
後
(
のち
)
絶えず絹川の
辺
(
ほとり
)
には鉦の音が聞えたと云う事でございますが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
修行
(
しゅぎょう
)
の浅い我々でござれば、果たして
奇特
(
きどく
)
の有る無しはお受け合い申されぬが、ともかくも一心を凝らして
得脱
(
とくだつ
)
の祈祷をつかまつると致しましょう」
半七捕物帳:01 お文の魂
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“得脱”で始まる語句
得脱成仏